ロゴ作成の方法と筆記体のロゴ
2024-03-03
ロゴは、企業をはじめとして、各種団体に個人まで様々な場面で使用されています。人々に対して強い印象を残すこともあるロゴであるからこそ、デザインは非常に重要です。ロゴのデザインの作成方法には、ある程度決まった手順があります。
ロゴのイメージは、様々な要素によって決まっていきます。ロゴの作成手順と筆記体の与えるイメージについて紹介します。
ロゴとは、そのロゴを掲げる企業や団体、あるいは商品の顔となる存在です。ロゴによって企業や商品のイメージが固まることもあるので、決しておろそかに考えてはいけない存在といえるでしょう。ロゴは様々な場所に掲げられて、多くの人々の目に触れます。
また、ロゴはその企業の理念やメッセージを伝える役割もあります。適当なデザインにしてしまうと、伝えたいことがしっかりと伝えることができません。伝えたいことをちゃんと伝えるためには、センスにだけ頼るのではなく、ロゴのテイストを決め、手順を守って作成することが必要です。
ロゴのデザインを作成する際の注意点のひとつが、ロゴに独自性、つまりオリジナリティを持たせるということです。ロゴのデザインを考えることは非常に難しいことではありますが、有名企業のロゴマークのデザインに似せたり、流行のデザインを取り入れたりすると、伝えたいことがしっかりと伝わらないデザインとなる可能性もあります。
有名企業のデザインに似せてしまえば、人の目には入るかもしれませんが、印象に残るのは有名企業に似ているという部分になってしまいます。流行のデザインを取り入れれば、一時的には人気となりますが、流行が過ぎ去るのと同じ時期に注目されなくなる可能性が高いです。
独自性を持ったロゴは、人の印象に残りやすく、かつ人に真似されることも少ないものとなります。
ロゴのデザインは、様々な場所で使用できるものである必要があります。大きな看板に印刷されても、グッズに小さくプリントされていても、あるいは新聞にモノクロ印刷されたとしても、しっかりとデザインがわかるものであることが必要です。
大きく印刷されて余白ばかりが目立つようなデザインでは味気がなく、小さく印刷してデザインがつぶれてしまっては意味がありません。色を多用すればモノクロ印刷で美しく印刷されないでしょう。このように様々な場面で使用されることを考えて、汎用性の高いデザインを考えることがポイントです。
ロゴと一口に言っても、複数の種類があります。まずはロゴの種類を把握して、どのようなロゴを作成したいのかを考えることが必要となります。ロゴの種類のひとつが、アイコンパターンです。アイコンパターンとは、ロゴアイコンだけでブランドを示しているもののことを言います。
基本的にイラストだけで構成されていることが多く、ロゴマークを見るだけでブランドを認識させることができます。ふたつ目がタイポグラフィパターンです。文字をデザイン化してロゴマークとしたものを指します。文字のフォントを商品イメージに沿って変えたり、商材を文字の中に組み込んだりして作成します。
使用するフォントの種類やスタイルによって大きくイメージが変わることが特徴です。三つ目が、アイコンと文字を組み合わせたパターンです。アイコンによってイメージを与え、文字によって企業名などを告知するという組み合わせとなります。
文字の部分は、タイポグラフィパターンほど、装飾が施されていないことが多いです。
ロゴのデザインを作成するためには、まずターゲットを定め、テーマを決める必要があります。ターゲットとは、ロゴを見せたい人や商品やサービスの購入者などが該当するでしょう。そのターゲットに対して、どのようなイメージを企業に対して抱いてほしいのかということがテーマとなります。
テーマは非常に重要なもので、ロゴ全体の印象がこれによって決まるといってもよいでしょう。商品購入者の多くが若者で、さわやかな印象を与えたいという場合、ターゲットは若者で、テーマはさわやかということになります。
テーマが決まったならば、次はコンセプトを決めることになります。コンセプトによってロゴの全体像が定まります。いきなりコンセプトを決めろといっても、なかなかアイデアが浮かぶことは少ないでしょう。そのため、連想法や置き換え法を使用してアイデアを出していくことが必要です。
連想法とは、ターゲットや商品名などから連想される単語をどんどん書き出していくという方法のことです。思いつく限りの言葉を書き出していく中で、より伝えたい言葉をピックアップするとコンセプトを定めやすくなります。
置き換え法とは、「もし○○が△△としたら」といった、置き換えによって浮かんでくる単語を書き連ねていく方法です。
発想が飛躍しやすいので、オリジナリティの高いロゴマークが完成することが多いですが、発想が飛躍しているからこそ伝えたいこととコンセプトをうまくつなぎ合わせる技術がなければターゲットに意味が上手く伝わらないロゴマークとなりかねません。
初心者には難しい方法といえるでしょう。
ロゴのモチーフも決めなければなりません。モチーフとは、ロゴを構成する要素の方向性を定める題材のことを指します。モチーフを決める際には、コンセプトを決める際と同様に、連想法や置き換え法によって思いつく単語をどんどん出していくとよいでしょう。
出された単語の中から、よいと思われるものをピックアップしていきます。
文字を入れる場合には、フォントを決めます。どのフォントを使うのかによってロゴ全体のイメージが大きく変わるので、非常に重要なことです。フォントを決める際には、ロゴ全体のイメージを統一させるためにも、コンセプトやテーマと合致するものを選ぶことが必要となります。
コンセプトやテーマ、フォントが決まったならば、ラフスケッチのようにどんどんとアイデアを描きだしていくことが必要です。アイデアはできる限り抽出し、そのアイデアの中から良いと思われるものを、パソコンなどを使用して清書します。
ロゴ全体のイメージが一貫しているものができたのならば完成です。
ロゴに文字を使用するタイポグラフィパターンや文字とアイコンの組み合わせのパターンを作成する際には、どのようなフォントを使用するかによって大きくイメージが変わります。様々なフォントがありますが、そのひとつとして筆記体は人気が高いフォントといえるでしょう。
筆記体は、流麗な美しさがあり、高貴な印象を与える書体です。品格の高さや高級感とともに、繊細さといったイメージを与えることができます。レトロな書体のひとつともいえるので、過去の雰囲気を伝えることもできて、感情に訴えかけるロゴを作成することが可能です。
企業のロゴをはじめとして、結婚式の招待状などのロゴとしても使用されることが多いフォントです。
筆記体のロゴを作成するならば、手書きで筆記体の文字を書き、パソコンに取り込んでから形を整えるという方法と筆記体を書くためのソフトを使用する方法とがあります。
筆記体は一見どのようなことが書かれているのかがわからない書体でもあるので、様々なパターンを比較検討することが重要です。
また、筆記体は文字同士が連続しており、その連続性によってバランスが保たれているので、文字ひとつひとつに装飾を持たせることが難しいでしょう。装飾する際には、文字の一部に葉やハートなどを付け足すほか、文字周辺を楕円などで囲むなどといったものとなります。
ロゴマークには様々な種類があり、文字を使用するものがタイポグラフィパターンとアイコンと文字の組み合わせパターンです。
これらのロゴの文字フォントを筆記体にすると、流麗で美しく、高貴な印象を与えることができるロゴが完成するでしょう。ロゴの作成手順を守り、美しく洗練された筆記体のロゴを作成してみてください。